≪声門登録するメェ≫



「こんにち・・「わああああ!ストッッッップ!!!!!」

朔に暇を出された溟は貳組に遊びに来た。
と、声門登録をしようと口を開いた直後、貳號艇の闘員・與儀に思いっきり邪魔をされた。

「もがッ!?與儀くん???」
「ダメダメ!ちょっと待って!」

≪声門登録完了メェ≫

「「え」」

貳組の高性能ロボ羊がどこをどう取って声門登録を完了させたのか分からず、溟と與儀はぽかんと間抜けな表情を羊に向けた。


「待って待って羊さん!」
「なんて登録したの!?」

與儀は羊を抱えて羊をブンブン振らしている。
よっぽど納得がいっていない様である。


≪與儀、メェ≫

「・・へ」


「はっ!!恥ずかしすぎる!!!!羊さん、声門登録やり直し!ダメダメ!そんなのダメーーー!!!」

羊のまさかの回答に溟は大きな声を上げた。



「まったく、與儀も溟も何をやっているんだ。」

「平門さん!」
「!お邪魔しています!」

さっきまで騒いでいた溟だったが、貳號艇長の登場に背をピシッと伸ばして挨拶を返した。

「そんなにかしこまらなくていいですよ。で、何を騒いでいるんだ」

「平門さああーーんっ」

爽やかな視線で溟と與儀を見る平門に、與儀は半泣きで今までの話をしていた。


「なるほど。」

「声門登録のやり直しって・・」
「無理だな。」

「やっぱり・・!」
「・・ごめんね、溟ちゃん・・・俺のせいで、」

シュンと頭を下げる與儀に溟は仕方ないなとため息を漏らした。

「いいよ。與儀くんのせい、・・かもしれないけど気にしない」
「溟ちゃんっ!!ちょっとトゲがあるけど優しい!!」

「それより、なんであそこで止めたの?」
「えっ、あ・・それは・・・・・」

照れくさそうに頬をかく與儀に首をかしげた溟だったが、與儀にその後話をはぐらかされたため、気にしないことにした。



04:貳組





mae | tugi



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