「危険に晒すって… 无はともかく、與儀には余裕だったろ」
「何を言っている、お前と无のことだが」
「ハッ・・・ハア!?」
リッスンが去った後、縄をほどかないまま花礫はあんぐり口を開けた。
「なんで俺が子供なんだよ!! つかウチって輪の事なんじゃねーの!? テメーの言い方だと普通に・・・ 无達としか思わねーよ。…もうどうでもいーし早く解けよ」
最後の方は声がだいぶ小さくなっていた花礫を見て、平門は笑いだした。
「何笑ってんだよ…何?」
「イヤ」
「じゃあ花礫、貳號艇の子供になってみるか?」
「・・平門さん」
平門の発言に虧は眉をひそめた。
それから特にその話は発展しなかったが、平門の発言に花礫がどうこれから返すのか、虧は少し心配になった。
13:子供
mae | tugi