「じゃあ、結局相手の妄想が肥大化したのが原因なわけ?」


「…………そうです。」


「…………はあ、」



私と向かい合うように座ってコ−ヒ−を飲むHAYATOは、私の今日一番にでかいため息をきいてシュンとなった。


「相手も相手だけど、……てゆ−か、だいたい相手が悪いのか、」


とある番組で一緒に仕事をした時に、まあ当たり前に人として優しく接したらしいHAYATOなんだけど……、それが裏目にでたらしい。

「……今マスコミの前に出ても、みんな彼女の味方だろうし…、」

「まあね。こんな視聴率とれそ−なネタないし。」



私の言葉を聞いて、さらに肩を落とすHAYATO。


「まったく………。分かったよ。」

「……えっ?!」


「ほとぼりがさめるまでいていいから。だけど、ちゃんとケリはつけにいきなさいよ!」

ど−せ出ていく気なんてないんだろうし。
もう面倒なので私が折れることにした。


「真琴ちゃん………っ!!ありがと――――!!!!」


「こっちくんな!!」



HAYATOはトキヤと違ってスキンシップが激しいらしい。
こんなんだから問題おこすんじゃないかな……。



やっぱり、一番悪いのはHAYATOだな。と考えながら、私ははりつくHAYATOをベリッとはがした。





★★★


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