「……………。」
夜中言ってた通り、HAYATOはいなくなっていた。
ただ、リビングにあるテ−ブルに、あの趣味の悪いマグカップが置いてあった。
「片付けてからいきなさいよ。」
冷めきったコ−ヒ−が入ったままのマグカップを持ち上げる。
そういえば、今日って久しぶりにオフだったっけ……。
「………ん?」
マグカップを洗おうとキッチンへ向かうと、「温めてね。」と書かれたメモと一緒に、ホットケ−キが置かれていた。
しかもご丁寧にコ−ヒ−もあとドリップすれば大丈夫なようにセットしてある。
「よくお分かりで。」
HAYATOが使ったマグカップを流しに置いて、お湯を沸かす。
久しぶりの1人の朝は、なんだかとても冷たく感じた。
★★★