「こんにちは!って、うわっ!!」
「音やんおはやっぷ−!」
「こんにちは。」
「音くんど−した?苦い顔して」
「2人がめちゃくちゃ苦いもの飲んでるからですよ!!」
「ああ、これ?」
「音也はダメなんでしたっけ、ブラックコ−ヒ−」
「………苦手です。」
「美味しいのに、もったいない。」
「まったくです。」
私と会長は、ブラックコ−ヒ−二杯目に突入!!
「てゆ−か、なんですかソレ、」
音くんは眉間にシワを寄せながら指を指す。
「ドリップコ−ヒ−メ−カ−」
「……そんなのありましたっけ?」
「買ったんです。」
「生徒会の役員費でね〜!」
「はい!!?」
「高かったんですよ。」
「ね、私とトキヤくんと役員費で割り勘したんだけど、1人4000円もしちゃってさ−!高いよね〜、コレ」
ポコポコとドリップコ−ヒ−メ−カ−を叩く。
「4000円ですか!?ってことは………、ソレ12000円もしたんですか?」
「ううん」
「……へ?」
私が首を左右に振ると、音くんは不思議そうな顔をした。
「1万6000円です。」
「………え?」
「役員費で8000円、残りの8000円をトキヤくんと私で割り勘して、1人4000円!!」
「会長も真琴先輩も、なんで変なところでこう……ゴ−イングマイウェイなんですか…!!」
その日は珍しく、音くんのため息が盛大に生徒会室に響いた。
▼大人の香り漂う6月上旬
( 会長と会計はブラック派 )
mae | tugi