「会長はなににします?」
「……特には「ええ―――?!買いましょうよ!お祭りと言ったらかき氷ですよ!!」
「あ、コ−ヒ−ぶっかけます?会長」
「貴女は……、またふざけたことを」
メロン味のシロップでかき氷を食べる私の横で、音やんはまだシロップの味を決めかねている。
「あっ!じゃあ俺コ−ラで!」
「はいよ!」
「会長はほんとにいいの?」
「ええ。」
てゆ−か、こんな時でもメガネ…。
まあ、こんな時だからこそなのかな。
ふと横にいるトキヤ君を見て思った。
今まで誰かとお祭りに来たことあるのかな?とか、外で馬鹿みたいに遊んだことあるのかな?とか……。
「……ん?なんですか?」
「えっ、ああ……と」
「真琴先輩!一口くぅ〜ださい!」
「はい?!……まぁいいよ」
スプ−ンに少し多めにかき氷をとって、音やんにあ〜んする。
男兄弟に挟まれて育ってきたからこんなの普通なんだけど、何故か会長は私の行動を口を開けてみてた。
「かき氷、会長にもあげようか?」
なんでトキヤ君が口を開けてるのかは分かってたけど、わざと聞いてみた。
「いりませんよ!!」
そんで、何故か怒られた(笑)
mae | tugi