「ぬおおおお!!!!!!」
なんで!なんで!昼寝した私!
なんで!目覚ましかけなかった私!
嶺二に起こされ、なんだよ気持ちよく寝てたのにって怒ってから少しして自分の状況に絶句。
ただ今、化粧もそこそこに猛ダッシュで会長と音やんと決めた待ち合わせ場所まで走っている。
走るのそんなに得意じゃないって前も言ったのにィィ!!
「ぐ……………ぐるしぃ!!」
喉がギュッとしまる感覚に襲われながらも足はとにかく動かした。
「あ!真琴先輩!」
「まったく………。」
「音やん!カイチョ−!」
良かったァ!ゴ――――ル!!!
「夏祭りに行きたいと言った張本人が遅刻とは、信じられませんね。」
「すみません。」
「まあまあ!いいじゃないですか会長!さ!なに食べよっかな〜」
「私はとりあえずかき氷ぃ〜」
ため息と青筋を立てる会長。るんるんの音やん。
そして、喉がカラカラの私で屋台のある道を歩きだした。
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