「あ――――ッ!もう休んでもいいんじゃない!?」
私がそう言って持っていたモップを手から離すと、それを真似たように会長もモップを置いた。
「そうね。みんな頑張ったし、お昼にしましょうか!」
林檎ちゃんもこういってくれたおかげで、私達は一旦休憩をとれることになった。
「「いっただっきま〜す!!」」
「いただきます。」
「はい、どうぞ〜!ほら、龍也も!」
「ん、サンキュ」
「ん――!林檎ちゃんのおにぎり美味し−!!」
「口に合ったみたいでよかったわ〜」
「本当に美味しいです!この唐揚げとかも」
「そんなに急がなくても大丈夫よ音くん。おかずだっていっぱいあるんだから」
「えへへ、」
「会長も食べなよ、唐揚げ」
「…………」
「なぁに?またカロリ−??」
「………きにしてはいけませんか?」
「私は、ご飯をモリモリ食べる男の子が好き!」
林檎ちゃんと喋りながらおにぎりを頬張る音くんを見ながら言うと、貴女の好みは聞いてません。と返されてしまった。
そうかもしれませんが…。
すみませんね!!
「そういやぁ、真琴は勉強もやってんのか?」
「やってますよ!!行きたい大学あるもん!」
「どこなんですか?」
「高校の教員免許とれるとこでね、確か……、会長の使ってる路線に最寄り駅があっはず…。」
「もしかして、あの名門ですか?」
「そ〜そ〜その名門。ちなみに俺とアイツの母校でもある。」
アイツと言って、りゅ−やさんは林檎ちゃんを指した。
「ちなみに目指すは世界史の教師なんだ〜!!」
「合わないよな」
「なにおう!?普通そこは、頑張るんだぞって言って、頭をなでなででしょう?!」
「夢見すぎだアホ」
「うわっ!!」
りゅ−やさんは、なでなでではなく、わしゃわしゃと私の頭をなでまわした。
「私からすれば、りゅ−やさんが音楽教師ってのが信じれないんだけど。」
「はぁ?」
「こらこら、そこ、喧嘩なんか始めないで、掃除再開するわよ!」
「ほら、行ってこい」
「はいはい。行こ!会長!」
「ええ。」
mae | tugi