「あ―――あ、今日も唐揚げ?」
「そう。」
ブレザ−を脱ぎながら廿六木家の食卓を見ると、今日も今日とて唐揚げだらけだった……。
どんだけ唐揚げつくるのあの人。アホなの?
「真琴が前、お兄ちゃんの唐揚げほめた。だから、お兄ちゃんは唐揚げをほぼ毎日つくるんだと思う。」
「なにそれ!?孫と離れて暮らすおばあちゃんが、久々にきた孫に手作り菓子誉められて、それから孫が来る度そのお菓子つくっちゃうのと同じノリじゃないソレ!!」
「真琴の言ってること、時々難しい……。」
「あ、ごめん。なんてゆ−か、……おばあちゃんみたいだねってこと。」
「……お兄ちゃんはおばあちゃん、」
「んなわけないでしょ−が!!なに変なことセシルに吹き込んでんの!!」
「復活以外と早いね」
「おかえり、お兄ちゃん」
「おう!!」
「それよりこんなに量食べきれないよ?」
「お裾分け、しますか?」
「ああ、そうだね!丸ちゃんにあげよっか!」
「ええ―――?!」
「なに?駄目なの?」
「ダメじゃないけど……。」
なんかモゴモゴ言う嶺二はほっておいて、私とセシルはタッパ−にこれでもかッ!!てくらい唐揚げをつめてやった。
「じゃっ!嶺二行ってらっしゃ〜い!」
「いってらっしゃい。」
「……で、結局俺なのん?」
「そうです!!」
「も―――っ!!真琴ちゃんのドS―――――――ッ!!!」
▼唐揚げと格闘した6月も終わり!!
( 20才と18才と14才の兄弟 )
mae | tugi