「じゃあ、とりあえず……ホットケ−キ屋でも行く?」

「行きたい!!」

「アンタがかい。それでいい?」


「えっ、ああはい。」

「それじゃあ行きますか。今の時間なら混んでないよね多分。」



言うが早いか、女の子は猫耳の男の子を連れて歩きだしだした。それに俺も続く。


「僕、イチゴの食べたい!!」
「分かった。」

男の子は、ホットケ−キが食べられるのが嬉しいのか、さっきからずっと笑顔だ。


「そういえば君いまいくつ?」

「19です」

「ってことは大学生?」
「はい。」

「真琴くんのがおばさんだね〜」

「心は永遠の17才です−」


ふむふむ。
真琴さんは年上っと…。



そうこうしているうちに、ホットケ−キ屋に着いた。
真琴さんの言う通り、今の時間は比較的すいてるようで、すぐ席に座れた。
今日が平日というのもあるんだろう。


バルコニ−にある席に腰を下ろし、真琴さんが男の子の分のホットケ−キと、自分用のホットコ−ヒ−を注文した。
俺も一緒にホットココアを頼む。真琴さんがおごってくれるらしい!感謝です!!


「で、話に入るけど、…………その前に名前聞いてなかったんだっけ…?」

「ああ、えっと俺、一十木音也っていいます。」

「一十木くんね。私は廿六木真琴。こっちが猫。」


えっ、まんま!!?と驚いていると、頼んでいたホットケ−キと飲み物が運ばれてきた。


mae | tugi

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