仕事量が半端なくて疲れてる二人が言い合いになったようです。







「私のこと嫌いだからっていくらなんでも言い過ぎじゃない!?」

「嫌い?そんなわけないだろ」

「はあ!?」

「はあ……」

「こっちがため息つきたいんですけど」

「要領悪い上に鈍感だし」

「っ…要領悪くて悪かったな!これでも一生懸命やって、」

「知ってる」

「……え?」

「一番早くきてることも自分の分も終わってないのに後輩の仕事引き受けたりしてることも、僕のミスを黙ってフォローしてくれてることも、全部知ってる」

「!」

「どんくさいしミス連発するし学習能力ないけど、何に対しても一生懸命だし努力してるのは誰よりも理解してるつもりだ」

「…な、なにいきなり…」

「ねえ、まだ気づかない?」

「…へ?」

「………」

「黒木くん?」

「さっきも言ったけど、僕は君を“嫌いじゃない”」

「?」

「これぐらい鈍感だといっそ清々しいね」
「はあ?だからなんなの?」

「…もうこんな時間か。そろそろここ閉めないと」

「ちょっと!何が言いたかったの?」

「気づかない君が悪い。ほら、帰る準備して」

「はあああ!!?」









不仲だと思ってる今福さんだけどなんだかんだ毎回一緒に帰ってる。そして黒木くんはさりげなく今福さん家の近くまで送ってあげてる。今福さんは別に鈍感じゃない。黒木くんの態度が分かりづらいだけです。

普段は貶されてばかりなので今回の件でちょっと黒木くんを意識し始める今福さんでした!

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