※捏造要素が多く含まれます。

現代パロ
(高校生)庄彦←(小学生)庄二郎










ただいま、と玄関のドアを開けると目の前に兄ちゃんがいた。おかえりと言って僕の頭をくしゃりと撫でてコンビニ行ってくるけど何か食べたいものある?と聞かれ、抹茶アイスが食べたい!と答えると笑って再度僕の頭を撫でた。優しいし、かっこいいし、勉強教えてくれるし、足だってはやいし僕の自慢の兄ちゃんだ。みんなからうらやましいってよく言われる。僕も大きくなったら兄ちゃんみたいになりたいな。


「あ、部屋に彦四郎来てるから」

「ほんとに!?兄ちゃんの部屋行っていい?」

「うーん、寝ちゃってるからなあ」

「そっかあー…」


今福さんは兄ちゃんのトモダチ。よくうちにきて兄ちゃんと一緒に勉強したり、僕の宿題見てくれたり遊んでくれたりしてくれる。それになんかいい匂いがするんだ。お菓子みたいにあまくてそれを今福さんに言うと笑いながら兄ちゃんから2つ貰ったから一個あげるねっていってポケットに手をつっこむと僕の手のひらに四角い包みを乗せた。

ありがとう、ってお礼を言うと口の中に放り込んだ。

あまくて美味しい。
でもなんで兄ちゃんがキャラメルなんてもってたんだろう?兄ちゃんはあんまり甘いものが好きじゃないみたいだから不思議だった。

今福さんが帰る時はバイバイっていって僕の目線に合わせてしゃがんでくれて頭を撫でてくれる。やっぱりキャラメルのあまいにおいがする。それで兄ちゃんが駅まで送っていくからっていって今福さんと同じように撫でてくれるんだけど兄ちゃんからもキャラメルのあまいにおいがしてビックリした。

なんでだろうって思ったけどすぐに分かった。


ふたりが出ていった後にこっそりドアをちょこっとだけあけたら兄ちゃんが今福さんをぎゅーってしてちゅって唇がくっついた。

だから兄ちゃんもあまいにおいがしたんだなあって納得した。唇がくっつけばうつっちゃうもんね。


ちょっとだけいいなあって思った。僕もおそろいにしたいなあって。



だから兄ちゃんが家を出た後、こっそり部屋のドアを開けて中に入ると今福さんが兄ちゃんのベッドで眠っていて起こさないようにゆっくり近づいた。



勝手にしたら今福さん怒るかなってドキドキしながら兄ちゃんと同じように唇をくっつけた。


これで今福さんとお揃い!


勝手にちゅーしてごめんなさいって心の中で謝って起こさないように兄ちゃんの部屋を出た。






あれ?なんか心臓がバクバクうるさいし顔も熱いなあ。なんだろう?風邪かなあ?







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庄二郎模索中
恋だと気づくのはまだちょっと先



 
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