◎現代パロ/季節外れにも程がある







頬に冷たい指先が触れた。
待たなくていいっていったのに。

「風邪、引きますよ」
「体は丈夫な方だ」

柔らかい笑みと共に重なる唇。
冷たいはずなのになぜか触れたところが熱い。この人も相当な物好きだ。僕みたいな子供の告白なんか真に受けちゃって。

聞き流してくれてもよかったんだ。
あなたみたいな大人に僕が釣り合うわけがない。いっそごめん、と謝ってくれたら諦めもついたかもしれないのに。


「高坂さん」
「どうした?」
「なぜ、」


好きだと言ったんですか。
僕の「好き」と高坂さんの「好き」は違うのではないか。

「左近くん」
「は…、い」
「私は君を愛しているよ」
「え…、はぁあああ!?」
「ん?そんなに驚くことか?」
「だ、だって!いきなりそんなことっ!」

そう言うと手首を掴まれ高坂さんの腕の中に閉じこめられた。


「心配することなんてないよ」





あぁ、この人はなんでこんなに僕をドキドキさせるのが得意なんだろうか。



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念願の高さこ…!
そしてなぜか季節は冬
先取りしすぎだろ…
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