※庄ちゃんがある日突然成長した話
ちょっと待ってくれ、なんで、なんで…!
「し、庄ちゃん…?」
「なんです?鉢屋先輩」
ニッコリと笑う可愛い可愛い後輩の黒木庄左ヱ門がなぜだか私に覆い被さっている。なにこれ!どういうこと!?
「なんか庄ちゃんおっきくなってない…?」
「気のせいじゃないですか」
「いや、いやいや!」
「ちょっと黙りましょうか」
制する間をなく触れた唇に思考がついていかない。ぼうっとする頭を必死に叩き起こすと庄ちゃんがクスクスと笑っている。なにこの子!先輩を押し倒しておいてこの余裕っぷり!庄ちゃんったら冷静ね!
「いつもの仕返しです、」
「えっ」
「たまには僕が先輩を押し倒してみてもいいと思いませんか?」
いつも自分の下で可愛いく喘いでいる庄左ヱ門がこんな風に思っていたなんて意外だが胸が熱くなった。私だけの、一方通行ではないのだと。にやけそうになる口元を抑え先輩としてここはガツンといってやらねば。
「私が入れた「却下です」
「え、庄ちゃ「黙って下さい」
「…惚れちゃう」
「…もっと惚れさせてあげますよ」
たまには僕だって先輩の中を感じたいんですよ、先輩。
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鉢庄からの成長庄鉢に胸熱…!