もう一度だけ 名前を呼んで | ナノ








私は動物が大好きで
将来は動物に関わる職業につきたくて、高校を卒業したら、専門学校に入って、沢山動物の勉強をして、獣医看護士になって、動物のために何かしたいと思っていました

でも・・・





キィィッ・・・!!――――――



車のスリップ音
跳ねる体
広がる赤い、血液
悲鳴



享年 18歳
私は、夢を叶えることなく、この世を去りました






とくん・・・・とくん・・・


―――あったかい・・・


とても、不思議な感じでした
水の音が聞こえて、温かいナニカに包まれていました
私は気持ちが良くて、すぅっと眠りに引き込まれました





そうして、私は世界に生まれた










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