side:小平太 私達が忍務を終えて、学園に戻った時 篤葉は私達を待っては居なかった むしろ、私達を待っていたのは、悪い知らせだったんだ 「朝日奈先輩が、意識戻らなくて・・・」 私達が出るときに、笑って送り出してくれたのに? 私は止められるのも聞かずに走り出した 行く先は、医務室 ぱんっ!と音を立てて、勢いよく開かれた戸に、中にいた新野先生と、保健委員の・・・三反田がびっくりしていた けれど私はそれには目もくれず、二人に挟まれて寝ている篤葉の横に座った 「篤葉・・・っ」 その顔は青白く 今にも黄泉へ連れて行かれそうな、そんな雰囲気がした 遅れて来た他の5人も、篤葉の顔を見て言葉を失っていた 「・・・篤葉・・・」 長次が小さく篤葉の名前を呼んだ いさっくんはどうにかできないかと篤葉をみて、けれど新野先生にどうしようもできなかったものを自分んだけでどうにかすることなどできず ただ、みんながみんな、篤葉を見ていることしかできなかった 「・・・篤葉・・・っ篤葉!目を覚ましてくれよ!」 私は、まだ言っていないんだ だから・・・っ 伝えたい言葉 → 戻 |