もう一度だけ 名前を呼んで | ナノ








伊作くんに一日休養日を言い渡された次の日
私はきちんと休養をとって、体力を回復するよう努め、すっかり元気になった
けど、なんでだか小平太くんがよそよそしくみえて・・・・


「おはよう、長次、小平太くん」
「・・・あぁ」
「おはようっ」


挨拶をすると、返してはくれるものの、なぜだかその後すぐに眼をそらされてしまった
昨日・・・よりも前になるけど、少し前はそのまま少し会話が発展したのに・・・
なんだか私は寂しくなって、けれど私だけではどうしようもないことだし、むしろ今までが異常だったのかもしれないと思った



―――――
side:小平太



篤葉といさっくんが医務室に居たとき
私と篤葉の間には無い空気があった
二人は好きあっているのだろうか?
けれどお似合いなのかもしれない
だっていさっくんは保健委員で
篤葉は病弱だからよく保健委員の世話になる
接点の多い二人が、お互い好きになるのも不思議じゃないんだ
そう思うと、私は二人が話しているところを見るたび、心臓のあたりがずきりと痛んだ




認識の違い







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