し 次の日に、数馬と食堂に赴けば、何かが違っていた 何が違うのか、わからなかったけど けれど確かに変わっていたんだ 今日も僕らの事なんて目にも留めないだろうと思っていた だって天女様はみんなに笑顔を振りまく忙しい人だから でも、今日は違った こっちを見たと思ったら、なぜだか僕らの方にあるいて来たんだ 僕は数馬の手をぎゅっと握った 数馬も僕の手を握り返した 天女様はあの気持ち悪い顔で笑った 「注文は何にするのかな?」 「・・・A定食と、B定食を一つずつお願いします」 僕がそれだけ告げると、天女様はにっこり笑ってからパタパタ足音を立てて定食を取ってきた 何がうれしいのか満面の笑みではいっと僕らに定食を渡され 僕らはありがとうございますとだけ言って受け取って天女様から一番遠い席についた 向かい側に座った数馬は顔色が良くなくて きっと僕も同じ顔をしているんだろうなとぼんやり思った 「・・・・これ、食べれるかな・・・」 「がんばろう・・・」 朝から嫌なもの見た おかげでいつもだったら美味しいおばちゃんのご飯が、いつもよりもまずく感じた あの人はなにをしたいんだろう 僕らを苦しめて苦しめて苦しめ抜いて、そうして壊れるのを待っているのかな あぁ怖い、僕らはただ平穏に過ごしたいだけなのにね ねぇ、天女様 貴方は僕らを苦しめたいの? 殺したいの?存在を否定したいのかな 望みなんて聞いてあげないけど、僕らは貴方のことがだきらいだよ 暗い感情は降り積もり → 戻 |