雨水 「久しぶりだね、三木、滝、綾」 「・・・睦月?」 「なっ・・・」 「おやまぁ」 4年生の教室を覗きにいけば、そこには俺の友達である三木エ門と滝夜叉丸、喜八郎がいた あ、三木と滝が名前なのに、綾だけ名前じゃないのは呼びやすさの問題 綾は綾羅錦繍(きょうらきんしゅう)って四字熟語に使われてて、その綾はあや絹を刺すし、言葉自体も上質の着物とかそういう意味だから、綺麗な綾にピッタリだなーって 喜八郎よりも綾って感じのほうがあってるって思うしね 「いつ戻ってきたんだ?」 「つい先ほどね、学園長先生にはご挨拶したよ。みんなと同じ学年で良いってさ」 「本当か!?」 「俺が嘘言ったことあった?」 俺がそう聞けば、滝は首を振っていや、なかったと言った 綾は俺がいるのを嬉しそうに(あんまり表情は変わってないけれど)してくれてるし 1年前と変わらずで俺も嬉しい限りだ 「4年に入るって言うのは良いけど、どこの組なんだ?」 「・・・あぁ、そういえばそれ聞かなかったなぁ」 がくり、と三木と滝はずっこけた、綾はそうなの、だけで終わったけれど で、そこで始まる言い争い 「睦月は成績優秀だからい組だろうな!それにい組にはこの滝夜叉丸がいるからな!」 「なっ、睦月はろ組だろう!いくら成績優秀だろうと、2年から居なかった睦月の実技の実力に合わせてろ組に決まってる!」 「・・・大穴のは組っていうのはないのか?」 「「ないっ!」」 どうやら三木と滝の間ではは組はないらしい 俺は組で良いんだけどなー、別に 言い争いに参加していない綾に俺どこの組かなって聞いたら、別にどこであろうと友達だから関係ないって言われた 綾は良い子だ あ、ちなみにその後学園長先生に聞いたらは組だったよ 三木と滝は凄く残念がってたけどね、俺はどこだって三人と居られるから良いんだけどなー 雨水 ――――― 一応主人公頭良い設定なんで難しい言葉出してきましたけど・・・正直これは出すべきだったのか・・・?見たいな感じになってます でも綾って呼ぶ理由が欲しかったんですよねぇ ということで、綾羅錦繍(りょうらきんしゅう)ですが、この四字熟語は「上質の素材を使い、刺繍をたくさんした美しい服、あるいはそれを身に着ける」ということだそうです 四字熟語に当てられた字は全部高級な布などをあらわす言葉なんだそうですよ |