もう一度だけ 名前を呼んで | ナノ
探し物は見つかりました


最近の私の趣味は、ホグワーツ内を歩き回ることである
というか、正確に言うならば、歩き回るというより、秘密の部屋探しと言えばよいだろうか

「やぁ、レディ・グリフィンドール!」
「こんにちは、ミスター。しかしその名では呼ばないでいただけますか?」
「これはこれは、失礼したね、小さなレディ」

ふわり、と出てきたのは数居るゴーストのうちの一人、ロド
グリフィンドールのゴーストであるサー・ニコラスと仲が良く、はなしている姿を見る
見た目英国紳士だが、ぶっちゃけとってもお茶目だ
むしろ腹黒いってこんな人?みたいな
グリフィンドールの名は名乗ってないのにゴーストみんな知ってる不思議
でもあえてその名で呼ぶのはロドだけだ
それも人通りが普通にありそうなところで呼ぶから余計に焦る

「それにしても小さなレディ、君は最近いつも探し物をしているね?」
「隠された場所を見つけてみようかと思って」
「そうかそうか!では私は教えてはいけないようだね」

・・・知ってたのか、こいつ、という突っ込みをしても良いだろうか
にこにこ笑いながら探し回る私を見ていたらしい
ホント、性格悪いな!

「・・・答えをいったらだめですよ、ミスター」
「おや、私が口を滑らせてしまわないか心配なのかい?用心深いね、小さなレディは」
「探す楽しみを奪わないでくださいな」

過程が楽しいというでしょう?と付け足せば、それもそうだね!と返ってきた
相変わらずにこやかに、ロドは私に手を振る

「また会おう、小さなレディ。今度は隠された部屋の中でね!」
「・・・はい?」どういうことだ、と聞く間もなく、ロドはどこかへ消えた
私は一つため息をつくと、また廊下を歩く



しばらく歩いた先に、獅子の紋様を見つけ、入った部屋にいたロドに私が脱力したのは仕方ないだろう



ロド
オリキャラです。本名はロド・G・グリフィンドールでスーザンの5代くらい前のグリフィンドール当主、たぶん


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