もう一度だけ 名前を呼んで | ナノ

ともえの語る






こんにちは、画面の前の皆様
友人Aもとい、ともえです
由来は友Aです、酷いと思いません?

そんなお話は置いといて
今回は私が伊織のお話をしましょう
聞きたいですか?聞きたいですよね?よし、仕方ないので話してあげます、伊織には内緒ですよ?

伊織は分かるとおり私、ともえと友人です
どんな経緯かっていうと、伊織は大学の外部生だったのですよ
あ、うちの大学、というか、この学部は大学が高校を併設してるからほぼメンツが変わらないのですよねー
だから、外部生が来るのは珍しいのです、なぜか偏差値も高いですし
伊織はそんな私の大学に入ってきた学年唯一の外部生なのですよ

実はどんな子が来るのか凄くわくわくしてたんですけど、ものすごく性格が淡白で、意外とみんな疎遠しちゃったんですよね
だけど私は伊織にしつこいくらいにまとわりついて今の友人という地位を勝ち取ったのです
なーんて言ってますけど、実際は伊織の返答が淡白すぎておもしろくなーいとかかわるのをやめて言っちゃったからなんですけど
芸術の学部なだけあって、変人が多いので伊織も変人なんですよね!
私?もちろん私も変人ですよ、むしろ変態です!
他の子もみーんな変人なのですが、伊織の異様な人間関係への淡白さは流石にとっつきにくかったみたいで

それが変わったのが最近なんですよ
あのちみっちゃい子たちが伊織の家に来てから
前だったら残って課題をやったり、自主練習に励んでた伊織がさっさと家に帰って
雰囲気もやわらかくてとっつきやすくなりましたし
だから前に伊織の事放っちゃった子たちがちらちら伊織を見てるんですよねー

でも伊織は私のお友達だから上げません!いーっだ!
そんな私を仕方ないなで終わらせちゃう伊織が私は大好きですよ
なーんか伊織の事についてって言うよりも私について話してた感じがあるんですけど
まあ、私だから仕方ない!ということで流してくださいね
それじゃ、またの機会にお会いしましょう!



ともえの語る伊織