もう一度だけ 名前を呼んで | ナノ
て
天から落とされた少女は泣きました
――― どうして私が・・・ ―――
神様は笑いました
これこそ滑稽、と
地に生きる少女は笑いました
――― 私は幸せ者ですね ―――
神様は微笑みました
平和であることはいいことですね、と
すべては神の気まぐれでありました
けれど人は知らないのです
そのようなことは
ただ与えられた日々を
絶望に染まり
幸せに染まり
生きるだけなのですから
手 回 し 自 鳴 琴
回してもらわなければ
鳴らないオルゴールは
幸せに包まれて
ひとりでに鳴るようになりました
めでたし、めでたし
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