もう一度だけ 名前を呼んで | ナノ







天女様亡き後
学園は元通りになりました
確かに個々で変わった部分はありましたが、全体から見れば、それは微々たる事でした
1年生はいつもどおりに元気が良く
2年生はそんな一年生と仲が悪く
3年生は相変わらず迷子となりそんな二人を捜し
4年生は個性強く
5年生は皆が仲良く
6年生は最上級生としてそれを守り
くのたまは忍たまを見て笑い

すべてが元通りになりました
けれど私の周りは、確かに変わったのです



「―――朱ちゃん」
「伊作先輩―――」



――― だいすき ―――



そうして微笑みあう


「おいおい、そういうのはよそでやってくれよ・・・一人身には寂しいんだぞ、そういうの」


食満先輩があきれたようにそういいましたが、私たちはあまり気にしませんでした



あぁ、なんて幸せなことでしょう
私は幸せ者ですね
優しい恋人と、優しい幼馴染と、優しい先輩方、可愛い後輩に囲まれて
これからも、ずっと・・・―――






幸せな日々









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