もう一度だけ 名前を呼んで | ナノ


小話【久々知との初見話】@手鳴
2010/07/04 16:29
「あら・・・あそこの家、子供いたかしら・・・?」

ふと母さんが斜め前の家を見て言った
俺も釣られてそちらを見ると、おじさんとおばさんが俺と同じくらいの子供を抱きかかえていた
俺は新しい友達になれるのかなと考えながら、その子をじっと見つめた
すると、その子が視線に気づいたのか、こちらをふっと向いた

ぱちり、と目が合った
そしてその子はちょっとだけ笑った
まるでよろしくって言ってるみたいに
実際はどういうことだったか分からないけど、俺にはそう思えたんだ




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