もう一度だけ 名前を呼んで | ナノ


ネタ「貴方はわたしでわたしは貴方」
2010/07/11 09:10


「いけいけどんどーん!」


小平太のアタックが今日も飛ばされ、体育委員は大変そうだ
私はそんな様子を横目で見てそう思いながら、その場を通り過ぎようとした


「危ない!」


その言葉と共に、頭に何かが当たった
そして私の意識は闇に落ちた



―――――


「小平太君、やめておいたほうがいいよ、もう後輩へろへろだよ!」
「これくらいでへこたれるわけがないだろう、だって体育委員だしな!よーし、もう一度いくぞー、いけいけどんどーん!」


そういって小平太くんはまたバレーボールを打ち始めた
何を言っても止めないかぁ・・・体育委員の子には悪いけど、とめるの無理かな・・・
そう思って流れ弾が来ないところに行こうとしたとき


「あ!」


その声と共に、頭に何かがぶつかった
わたしの意識はそこで途切れた



次に意識が浮上したとき、わたしは知っているけど知らない人に囲まれてた


「あ、意識が戻ったみたいだね」
「だ、大丈夫か?」


誰だかは分かる・・・伊作くんと、小平太くん
でも、わたしの知ってる二人じゃないの


「ここは・・・戦国の世?」
「なに言ってるの、当たり前だよ・・・・どうしちゃったの?」
「・・・ごめんなさい、わたしは貴方達のしってるわたしじゃない・・・」


今から数百年未来の、生まれ変わったわたしなの―――


こっちのわたしは大丈夫かなぁ・・・
そう未来に思いをはせた



―――――


「・・・う・・・」
「あ、気がついた?」


天井が白い・・・あぁ、そうか、"入れ替わった"のか
声をかけてきたのは伊作だ、けれど、私の知らない伊作


「すまない、私は君達の知っている私じゃないんだ」
「え、ど、どうしたのいきなり・・・小平太のボールが当たった障害?」
「・・・その言い草は酷いな、けれど本当の話だよ」


私は君達の知っている私ではない。数百年前の前世の私だ―――


こちらはとても平和なのだったな・・・
いつもどれるか分からない状態で、あの子は大丈夫だろうか・・・



―――――――――――
という
要するに、室町時代の私と平成時代のわたしがチェンジする話です
条件は同じことが同時に起こること
ついでにこの二人がすごーく落ち着いてるのは小さいころに同じことがあったから
わたしは廊下から地面に落ち、私は階段から落ちて入れ替わってます
学校帰りに思いついたものなんですけど・・・なんか楽しそうですよねw

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