・∀・ more


平凡な高校に通っていた平凡な高校生、鈴木太郎(仮)。
ある日彼は学校帰りに自販機で缶ジュースを買ったところ、出てくるハズだったコーラと引き換えに変な柄の中身不明なジュースが出てきてしまった。


「……何だよ故障か…?…ッたく、金返せよなー…。………中身何だコレ」


可愛い女の子の描かれた缶ジュースを鞄に放り込んで帰路につく鈴木。
一歩踏み出したところで鈴木は後方から何者かに襲撃される。
後頭部に、硬すぎず柔らかすぎずな何かが直撃した。
スクールバックだ。


「いって……ッ、誰だ…」


見ると、何やら驚愕した表情の二階堂(仮)が立っていた。
二階堂は何やらわなわなしている。
その視線の先にあるのは、俺のスクールバック。


「お前…ッ、今ここでジュース買ったよな…!?」
「ジュース?……嗚呼、目的のモノとは違うモノ出てきたけど。
……何、ジュース買いたいの?コレ壊れてるからやめた方がいいぜ」
「そうじゃねぇよ!今お前が手に入れた缶ジュース!それよこせ!」
「はぁ?飲みたきゃ買えよ、コーラ押したら出てくるから」
「違う!それをよこせ!」



……何だコイツ。
鈴木はそう思った。
そういえばコイツ、学校でも缶ジュース買いまくってるって聞いたことがある。
…もしかしてこの缶のガラを集めているんだろうか。
もしかして、この缶が最後のガラ?
集まっていないガラなのだろうか。
………ならばなおさら渡したくない。
鈴木は目立たずに人の邪魔をするのが大好きな最低人間である。
こんな絶好の邪魔チャンス滅多にない。


「…いや、コレ俺ンだから。欲しがったら買えば」



じゃ。
そう言い残して二階堂に背を向け再び歩き出す鈴木。
二階堂は唖然としていた。
鈴木はそんな顔が大好きだ。
特に、格好良い奴のそんな顔が。
実に性悪である。
後ろから二階堂が何らかの交渉を仕掛けてきているが、生憎鈴木の目的は金ではない。
人の邪魔をすることだ。
二階堂の交渉は考えもせずすべて突っぱねる。
あー、だとか、んーだとか、
返しているうちにだんだんと二階堂の機嫌が悪くなってきた。
コイツ必死すぎる。
これ以上刺激するとまたスクールバックで殴られるような気がしないでもないので。


「悪ィけど、コレ俺飲む予定だから諦めてくれ」

じゃ。
今度こそ確実に、会話を終わらせて、
ついてこられては面倒なので走り出す鈴木。
二階堂は、


あろうことか追いかけてきた。


割りとマジギレした状態で。
まさに、
テメェ少しくらい話聞けやコラ、的な感じで。


斯くして、
缶ジュースを巡って、性悪少年とイケメン少年の鬼ごっこが始まった。




缶ジュースを買った(極々平凡な)少年と、缶ジュースのプルタプを開けるまで缶ジュースから出られない呪いをかけられた女の子と、呪いを知って缶ジュースを買い漁っていた(イケメンだが性格が非常に残念な)少年の、、、……バトルファンタジー?


おわる。

自分でも何を書いているんだか、ストーリーも何もわからない。
反省も後悔もしている。
展開早いし読み直しもあんまりしていないので、変な所は多々あると思いますがスルーして下さい←


(ばーすでーぱーちー。)
10/23 Sun 21:53:10
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