白い世界 | ナノ
※世界大会の練習中でのことです。
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何もない世界。
ここは、どこ?
雪原?それとも天国?
今、僕は
一面、どこもかしこも真っ白な
世界にいる。
そっか、僕は完璧になれなかったから
ここに連れて来られたのかな...
じゃあ、アツヤがここにいるのかな?
僕は、その場に座って
そんなじとを考えていた。
「また、一人になっちゃうのかな...。」
そんなの嫌だよ。
誰か...豪炎寺くん...
そしたら、何も無いはずの世界なのに
何か聞こえてきた。
「お前は、一人じゃない。」
えっ?誰?
「ずっと、一緒だ。」
そして、白い世界に
たった一つの人影が出てきて
僕に手を差しのべてくれた。
その手を取ったらね、とても暖かくて
強い力で引き寄せられた。
そして、温かくて心地いものに
抱きしめられた感じがしたんだ。
あぁ、幸せだなぁ。
と、僕は温もりを感じながら
目を閉じた。
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「...ふぶき?おい!!!士郎!!??」
「...ん...。豪炎寺くん...?」
僕の名前を呼ぶ、愛しい人の声。
目を少しづつ開けると
まぶしい光をバックにした愛しい人の姿。
「...あれ...?でも、どうして...?」
「ベンチで座っていた時に、急に倒れたんだ。」
「え?」
「急に倒れるから、正直驚いた///」
「ご、ごめんね!...なんか、真っ白の世界に
行ってて...。」
「真っ白な世界?」
「うん。誰もいなくて...真っ白で...
寂しかったんだ...」
「そうか...。」
「でも、僕を呼ぶ声がしたんだ!!
でね、温かい何かに包まれたんだ///」
「そ、そうか///」
「その///豪炎寺くんだったんだね///」
「あぁ//ま、その心配だったからな...//」
「あ、有難う...それと...ご、ごめんなさい...」
「つらい時は、ちゃんと言うんだぞ。」
「うん//」
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豪炎寺くんは、そう言って
優しく抱きしめてくれた。
本当に、幸せ。
洗剤と汗のにおいがする。
あぁ、豪炎寺くんの匂いなんだなぁ。
もう、僕はひとりじゃないんだね。
有難う、修也。
あ////愛してるよ////
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(omake)
そのころ、彼らの周りでは。
風「おい、あいつら皆いること忘れてないか...。」
円「あぁ、吹雪ぃ...(涙)ま、無事で何よりだ!!」
基「ま、いつものことだから良いんじゃない?」
風「まぁな...。」
円「吹雪ぃぃぃいいいいい!!!!」
ラブラブな彼らをあたたかく(?)見守ってる
人がいるのでした。