イガグリ

一章

…暗い。
ここはどこだ?

そうだ…私は確か…あの槍を飛ばして…


体が動かない。


今にも潰れそうだ。

…これが『体が重い』という感覚か

そういえば、今日は『死』を体験したな。
中々、癖になる感覚だった…

ん?

誰か来る…

誰だ?

目を開けられず、誰だか判別が出来ない。

…?

何を言ってるんだ?

私は、ここに縛られるわけにはいかない。
あれを…

偽物を破壊しなければないないんだ。
でないと…また…

…?だから私は貴様なんか知らん。

…!?

…貴様は一体何者なんだ?私の過去を知ってるのか?

おい!聴いてるのか!

…っ!意識が…

ま…て……まだ聴きたいこ…が-……

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