Shareing Love
「七生、俺たちお前のこと好きなんだ」
「困らせるってわかってるんだけど、どうしても伝えたくて」
「だから、俺達話しあったんだよ」
「2人で、七生を共有しようって」
俺の部屋で、2人の友人に、押し倒されながら囁かれた。
両耳から聞こえる低音に、ぞくぞくしながら、俺は首を横に振る。
だって、そんなこと許されるはずがない。
共有されるなんて。
Shareing Love
「やめろっ! こんなのおかしいだろ…っ、きょ、共有なんて!」
「しょうがないでしょう? 六実も僕も七生のことが好きなんだから」
「好きだからって、俺の体は、誰のものじゃないっ」
暗くすると惑星の形が浮かび上がる天井を見上げながら、体をよじる。
右手を六実に握られていて、ごつごつとした指輪が痛い。
足をバタバタさせたって、手を動かしても、俺よりいくらか体の大きい2人は敵わなかった。
「いずれはお前は誰かのものになる。そんなの許せない」
「俺の自由はどうなるんだよ…っ」
「八穂と俺の腕の中にいるなら、それでいいんだよ。お前は黙ってろ」
六実に囁かれ、俺は手足を激しく動かした。
八穂の王子様みたいな顔が近づいてきて、キスされる。
きゅっと唇を閉じれば、どちらかの腕が太ももをなぞった。
「は、初めてだったのに…!」
「八穂、フェラは俺が先だぞ」
「わかっているよ、六実」
「七生、気持ちよくさせてやるよ」
六実の乱暴な声が俺をおびえさせる。
大丈夫だよ、という八穂の声が、耳元で聞こえた。
ゆっくりとキスをされ、視界が遮られる。
六実の行動がわからなくなって、ひどく怖くなった。
「や、ん…、やつほ、だめ、見えないからっ!」
「見えなくていいでしょ? ななお、集中して」
「んぅっ」
「ナイス。うわ…、七生の小さいな」
口の中をかきまわされて、何も言えなくなる。
六実の指先が、曝された太ももをなぞり、体がびくびくと震えた。
息もできないくらいのキスに八穂の肩を叩くと、八穂はあっけなく唇を離した。
「は…っ、七生の唇、すごくいいな」
「やめ…っ、やめろっ、六実…、ああっ」
「どうした? 先走りひどいことになってるぞ」
「や、やつほぉ、助けて、ひうっ」
「六実、強引だよ」
うるせえ、と六実が俺のものを咥えながら口を動かす。
その動きが裏筋をなぞったり、亀頭の部分をなぞったりして、思わず腰を大きく震わせた。
八穂がYシャツの前をはだけさせ、腹部に舌を這わされる。
熱い舌がへそをくすぐって、ひどく体が痙攣した。
「ん、…ん、ぁああっ、出る、出ちゃうよぉ…!」
「七生、イくって言ってからイってね」
「ひぁあっ、イく、イく、ぁあっ」
太ももで六実を強く挟んで、伸びてきた八穂の手を握って、俺は達した。
震える体が止まらなくて、何度も六実の黒髪が太ももをなでる。
八穂は、俺にもう一度キスをしてきて、俺はそのままそのキスに答えた。
酸素が足りなくなってきて、徐々に意識が飛んでいく。
目の前が真っ暗になり始めて、俺は意識を手放した。
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