良く言えば、悪く言えば-2-

「仕事残ってるから、戻るか。今日は授業出れそうにねえな」

「そーですね。あー、今回の数学大丈夫かなぁ…」

「数学苦手なのか?」

苦手って言うか。出来ないレベルです。
って言ったら、会長が溜息ついたよ。
なんで、溜息なんですか。

生徒会室にもどったら、誰もいなかった。
わんこもいないし、きっと、双子達と一緒なのかも。
んー。仕事さっさと終らせよー。



「ここが、生徒会室!? 豪華だなっ!!」

…。
……何事。
うわ、会長紅茶零してる!!

急すぎて説明できない。
なんていうか、もじゃもじゃが、生徒会室にバーンって入ってきた。
っていうか、ここ、一般生徒立ち入り禁止です。

会長怒ってるよ絶対。
だって眉間があれだもん。
眉間って言うか、顔がアレだよ。魔王だよ。

そんなこと関係なしに、きっと、王道君が会長に喋りかけてるよ。


「お前!! 名前、なんていうんだ!?」

「…、人に名前を聞く前に自分の名を名乗るべきではないのか?」

「仕方ねえなぁ!!」

王道君が名乗ってるよ。
っていうか、会長紅茶拭いたらどうですか。


「俺は、千野。そんなことより、この部屋は部外者立ち入り禁止だ。今すぐ出て行け」

「そんなこというなよ!! いいじゃんか!! それより遊ぼうぜ!!」

「見てわからないのか、俺は仕事をしている。そこの生徒会役員も、するべき仕事があるんだ」

うん。会長、ふくちょー達仕事する気ないみたい。
みて、お茶入れてるよ。


「別にいいじゃないですか、会長。この子はここに居たいといってるのですから」

とか、言ってるよ、会長。


「そうだよ!! そういってんだからいいじゃん!! それより、そこにいるお前、名前は!?」

…俺? っていうか、俺君よりも、年上だよー。
っていうか、会長それ名前じゃないよね、千野とか可愛い名前じゃないよね。


「天瀬だよー」

「違ぇよ!! 名前教えてって!! 友達だろ!!」

そうだよ、会長名前と苗字どっちも名前みたいだから出来る芸当だよ!!
俺、苗字苗字してるから、出来ないよ!!
っていうか、何時からお友達ですかー!!


「ごめん、名前恥ずかしい名前だk「天瀬京雅ですよ」…」

ふ・く・ちょー!!!!!
何してくれんですか…もう、あれですよ。


「京雅っていうのか!! 宜しくな!」
[prev] [next]


戻る


「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -