子供みたいな大人たち-7-*
井上もシャワーを浴び終え、ベッドに腰を下ろすと、有岬がびくりと体を震わせた。
意識されてるな、と思わず笑ってしまう。
隣からの甘い雰囲気は増していて、有岬の真っ赤な表情に井上は息を飲んだ。
「…は…、俺も若いな」
低い声が聞こえてきて、有岬が息をのむ様子が見えて、微笑む。
とん、と押すと、有岬は簡単に倒れた。
「ごめんな。大人になりきれなくて」
囁き声に有岬がこくりと頷く。
柔らかな唇に噛みつき、井上は有岬に覆いかぶさった。
甘く赤く染まった有岬の体に指を這わす。
どこを触っても体が震え、敏感な有岬に井上はかすれた声で笑った。
ぐちゃぐちゃに濡れた下着を脱がすと、ひんやりとした空気を感じたのか、すり寄ってくる。
「…隣から、椿君の声が聞こえて、気持ち良くなった?」
“…っやっ”
そっと耳元でささやくと、有岬がかあと顔を真っ赤に染めた。
ぶるっと体が震えて、水音が立つ。
這わせていた手を見ると、白濁が垂れた。
「やけるな…」
“…みちゆきさん?”
ぼそりと呟き、奥へと指を這わす。
濡れたそこはもうドロドロに溶けていて、井上は笑った。
“あ、あ…っ”
温かく、自身を包み込む感触に、井上は歯を食いしばった。
突然衝撃を受けた有岬もきゅっと口をつぐみ、体をこわばらせる。
「…はっ、大丈夫か?」
こくこくと頷く有岬はぽろぽろと涙をこぼし、井上はその涙をぬぐう。
ゆっくりと腰を動かすと、有岬は気持ちよさに酔った表情を浮かべた。
「おはよう、昨日はすまなかったね」
時雨が頭をかきながら、あいさつしてきた。
井上も同じようにあいさつを済まし、時雨が朝食を作るのを手伝う。
後から出てきた有岬と椿は恥ずかしそうに入ってきた。
「…お互いまだまだ若いな」
「ああ」
ふんと顔をそむける可愛らしい恋人に、2人は謝罪を述べた。
子供みたいな大人たちで、すみませんでした。
end
後書
リクエスト内容
有岬ちゃんと井上さんが、時雨さん家に遊びに行く。
そこに春野一家が合流して、可愛い子ちゃん達の大集合。
有岬ちゃん達がお泊りしたりして、ラブな方向に流れたり…。
やまさん様リクエストありがとうございました。
遅くなってしまいましたが、
でろでろな感じに…。
相変わらず夜の営みでは井上さんは子供になりまして、
時雨は酔うと大人ではなくなるようです。
楽しく書かせていただきました。
やまさん様、リクエストありがとうございました。
書きなおし等はやまさん様のみお受けいたします。
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