お風呂の話(壱琉×むく)

twitterから(少し加筆修正しています)
お風呂の話part1

お風呂の話。
壱琉宅に頻繁にお泊りに行くむくさん。
中2までお風呂は一緒に入っていました。
そんなむくさんもある日突然。


「もう一緒にお風呂はいらない! むく、もう大人だもん!」

「…!!」

むくとお風呂にはいれなくなった壱琉はとりあえず我慢を覚えました。
とりあえず、そう、とりあえずは。
時が経ち中2の冬。
壱琉が我慢を始めて半年のことでした。

我慢の糸がプツリと音をたてました。
今日も1人でお風呂に入っていたむくさんの背後に大きな影がひとつ。
びくりと体を震わせ振り返るとそこには…。


「我慢出来ん!!」

お風呂に突入してきた壱琉。
後ろから手を伸ばし、シャンプーボトルを2回プッシュしました。
手のひらに落ちてきたシャンプーを泡だてると、むくさんの柔らかいふわふわの髪に触れます。
わしゃわしゃと思う存分にむくさんを泡あわにし始めました。

「もー! むくは犬じゃないんだって!」

「はいはい」

「壱琉の洗い方、子犬洗う時のトリマーさんだよ!」

「俺はむく専用のトリマーだな」

「…!!」

壱琉はむくさんの世話をするのが好きなのでした。
明日もむくさんのため息が聞こえてきそうです。


ちょびっとメモ

むくはいつまでたっても甘えたさんないいこさん。
壱琉にはちょっとわがままになってたり。
汰絽と風太と一緒にいると、物分りのいい子です。

ただ、小学校はあんまり生徒がいなくて、
中学校からはゆうちゃんと一緒にエスカレーター式の男子校に入ったため、
一人称はむくのまま。
小さい頃からあまり変わらないで、どっかぽやぽやしてるイメージ。
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