有岬に質問
幸せそうにリビングでいちゃいちゃしてる有岬と井上に周はため息をついた。
それから、井上に電話がかかってきて、席を外すのを横目で眺める。
「有岬、幸せそうだな」
“うん、とっても”
にっこりと満面の笑みを浮かべた有岬に、周は苦笑する。
それから有岬の隣に腰を下ろした。
「あ、そういえばさ。先生ってなんか変わった癖とかある?」
“え? どうしたの、急に”
「いや…、なんか夜月さん変な癖あってさ。それで先生もあんのかなって」
“お兄ちゃんが変な癖?”
「まあ、変なんだよ。…で? ある?」
周はいいからいいから、と話を次に進める。
そんな周に眉間をしかめながら、有岬は紅茶を口にした。
それから、手を動かし始める。
“変っていうか、変わった癖ならあるよ”
「どんな?」
“夜寝るときほとんど裸に近いかな”
「それは、裸族という…」
周が笑うのを見て、有岬も笑う。
まだまだあるよ、と、続けて指を動かした。
“お風呂入るときとか、必ずアヒル持ってくとか”
「先生がアヒルとか…っ、変な癖っつうかだな」
“可愛いでしょ。あ、変な癖なら、あれかな”
「あれ?」
周は捩れそうになる腹を押さえながら、有岬に問いかける。
有岬は照れ臭そうに笑いながら、答えようと口を開いた。
「そこまで。俺の変な癖とかいいからな」
「うわー大人げねぇな。あ、先生、おなか減ったんで、なんか作ってくださいよ」
“あ、僕手伝う”
2人がキッチンへ向かうのを見て、周は笑った。
っと、いうことで、井上の一番変わった癖はわかりませんでしたが、
全裸で寝て、お風呂に入るときはアヒルさんが一緒なようです。
リクエストありがとうございました!!
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