溶けるように-2-

「有岬…」

きゅっと井上の服をつかんだ有岬が目を瞑る。
そっと有岬に口付けると、有岬が熱い息を漏らした。
柔らかな腹部から徐々に指を上にあげていく。


“せんせ、どうしよ”

井上の背中に有岬が文字をかく。
どうしよ、と伝えてきた有岬の目元は赤く染まっていた。


「ん? …俺に体を預けて」

こくこくと有岬が頷くのを感じて、井上は指を止めた。
それから、額に口付け、唇を唇に軽く触れ合わせた。


「有岬、好きだよ」

そっと、指を下へ運ぶ。
柔らかい素材のズボンの中へ手を入れた。
ぴくぴくと体を震わせる有岬に、井上は唸るように息を漏らした。
指を動かし、有岬が足を震わせたのを感じる。
白い柔らかな太ももに口付けた。





「力を抜いて」

ゆるく頷く有岬に、井上は乾いた喉を鳴らした。
鼻先を触れ合わせ、キスをする。
有岬の細い腕が背中に周り、井上を強く抱きしめた。
井上も答えるように、有岬に覆いかぶさった。



「苦しくない?」

“へ、いき…、せんせい、どうしよ”

「ん? どうした?」

“なんか、ね、うれしくて、涙が、出る”

頬をぬらす涙を拭う。
それから俺も、と返事をして、井上は有岬を抱きしめた。


溶けるように、甘く。
深く深く、愛し合った。
有岬が疲れ切ったように眠る様子を見て、井上は小さな体を抱きしめた。



後書
リクエスト内容
 デロ甘な初体験のお話
 有岬君に質問(先生の変わった癖とかあったら教えて)

リクエストありがとうございました。
井上がちょっと駄目な大人になりましたが、
どうでしょうか。
楽しんでいただけましたら幸いです。
井上は有岬が嫌だといってもやめることができなさそうです←
次ページで質問に回答させていただきます。
最後まで先生と僕をお読みくださり、ありがとうございました。
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