溶けるように

完結記念リクエスト
葉月様より
性的描写を含んでいますので、18歳未満の方はブラウザバックお願いします。


溶けるように

シャワーから出ると、井上は寝室へ向かった。
クーラーの効いてる涼しい部屋は、心地よい。
部屋に入ると、有岬がベッドに横になってテレビを見ていた。

テレビから漏れてくる声に、井上はそっと足音を隠す。
ベッドの横に来てから、有岬を後ろから抱きしめた。


「起きてる?」

こくりと頷く有岬が見えて、小さく笑った。
そっと耳裏に口付ける。
シャンプーの香りがした。

有岬が寝返りを打ち、井上のほうに向きを変えた。
有岬の頬は紅潮していて、林檎を彷彿とさせる。
そっとその頬に口付けた。


“先生、どうしたの、甘えん坊さんみたい”

面白そうに笑みを浮かべながら、有岬が問いかけてくる。
そんな様子が可愛らしくて、井上はもう一度有岬に口付けた。
何度もついばむようにキスする。


“せんせ、ちょっと、キス、や”

「いやなの?」

“違くて、あの、”

「有岬?」

“息が、できないっ”

「あ、あぁ…そういうことか」

ふー、と唇を震わせて有岬が荒く息を吸う。
そんな有岬の髪をすいて、額に口付けた。


“せんせ、”

有岬がくいっと井上の首を引く。
井上はそのまま有岬の力に従った。
ちゅっと有岬が唇を吸う。
小さな舌が井上の唇を撫でた。


「有岬、それは、ずるい」

“なあに”

「仕返し」

いたずらが成功したように笑う有岬の首筋に甘噛みした。
それから、Tシャツをまくり、柔らかい肌に触れる。
やわやわとお腹を撫でられて、有岬はくすぐったそうに体を捩らせた。
白い肌は触り心地が良くて、井上は有岬の額に口付けながら指を這わせる。


“せんせい、駄目、だめ、”

唇を震わせながら伝えてくる有岬に、井上は悪い笑みを浮かべた。
指を這わせているうちに、くぼみに触れる。
そのくぼみをくすぐるように弄れば、有岬が井上の腰を挟んだまま足を閉じた。


「有岬はへそが弱いんだね。足が震えてる」

“や、やだ、変になる、だめ、や”

もぞもぞと足を動かす有岬に、井上は満足そうに息をついた。
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