「おはよう。」
「あ、おはよう風丸。昨日はありがとな。」
「ああ。」

昨日の放課後の事があって、俺達は仲良くなった。サッカーの事で仲良くなるなんてサッカー部のやつら以外な気がする。

「また観たくなったら来いよ。」
「そうする。」

昨日、円堂に話をしたら大歓迎だぜ!と言ってくれた。まあ、円堂だから断るわけないか。その後皆に紹介したら案の定、女の子らしくない格好を突っ込まれてしまった。当然の事なんだけどな。でも円堂だけは、好きな格好は人それぞれだぜ!とか言ってたっけ。さすが円堂。

「しっかし、凄いねこの学校のサッカー部は。」
「どうしてそう思うんだ?」
「だって手が大きくなったり火が出てきたりするんだよ?」
「他の学校もそんな感じなんだけどな。」
「わお。」
「お前の元いた学校は違ったのか?」
「至って普通でした。」

やってたら人いなくてもうとっくに廃部してるよ。そう真剣に言われた。それにしてもよく話すようになったな。窓の外もほとんど見なくなった。本当は無口でも無愛想でも何でもないのかもしれない。普通に、どこにでもいる女の子なんだな。

100820
超次元=普通。みたいな会話だよねこれ。

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テーマ「人外ファンタジー」
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