「空気重い。」
「え、ああ、ごめん。…って、お前が急に黙ったからだろ!」
「そうか。」
「ったく…。」

こうあっさりと返事を返されると、色々考えた俺が馬鹿みたいじゃないか。

「…サッカー、」
「サッカーがどうした?」
「やっぱりカッコいいなって思って。」
「サッカー好きなのか?」

言葉の代わりに首を上下させた。つまり頷いたという事。

「悪い?」
「いや、悪くないよ。そうだ。俺、サッカー部なんだ。よかったら今日の放課後、観に来ないか?」
「いいの!?」

振り返りながら言うその声はとても弾んでいた。ああ。うちのキャプテン、大喜びだぜきっと。そう言えば、やった!ありがとう風丸!と嬉しそうに言ってきた。なんだ、女の子らしいところあるじゃん。そういえば、初めて名前呼ばれたな。

100819
100820 追加

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