「………風介。」

またか。

「…なんだ。」
「子供達の帰りが、遅い。」
「二人とも部活、」
「いやっ、今日はいつもより遅いっ、遅すぎるっ!はっ!もしや途中で変質者に襲われていて…っ!」
「……………」

もう分かっただろうが、こいつ、亜風炉照美は親ばかだ。しかもかなりのな。仕事から早く帰ってくるといつもこうだ。特に、

「ああ!け、警察!風介、警察に電話をっ!」
「「ただいまー!」」
「おい、帰ってきたぞ。」
「なにっ?おかえりーっ!」
「あ、今日は帰り、はえーじゃん。」
「ほんとだ、おかえりお父さん。」
「ただいま、名前!」
「……俺には?」
「あー………ただいま。」
「っ!こんのっ!」

名前の事になると煩い。

「名前、怪我はないかい?変質者に襲われたりしてないかい?」
「大丈夫だから。お母さーん、ただいまー!」
「あっ!名前!」
「はいどんまーい。」
「晴矢、…こいつ…!」
「母さーん腹減った、飯。」
「その前に着替えて手を洗え。」
「へいへい。」
「……………みんなして僕を無視か、いい度胸だね。でも僕は神」
「いいから早く席につけ、飯いらないのか?」
「………いります。」



100802
ほのぼのじゃな、い…!

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