「おほー、宇宙人だ宇宙人だ!」

瞳をキラキラと輝かせて、周りに花を飛ばしてる俺の目の前にいるこの女は、絶対(強化人間だが)の部分聞いてなかったよな。

「ねね、光線とか出してみてよ!」
「はあっ!?」
「宇宙人でしょ?チューリップさん」
「!!!?」

チチチ、チューリップだとおおおおおおおおおおおおっ!?こいつ髪形だけで判断しやがって…!

「俺はバーン、チューリップなんかじゃねえ!」
「うっそーん!」

明らかチューリップだろ!騙す気ね!なんて付け加えてきた。チューリップでどう騙せっていうんだよ!

「嘘じゃねえよ!ならお前の名前はウマシカだな!」
「ちょっ、某ジブリアニメの名前に近いけど、漢字に直さなきゃ遠回しの嫌みだなチューリップさん!」
「アンタが俺の髪形を馬鹿にしたからだろ!?」
「髪形を馬鹿にした覚えはない!本当の事言っただけだもん!このチューリップさんがあっ!」
「チューリップチューリップうるせえな!しかもいちいち"さん"つけるな!やること全てに気が抜けるだろ!」
「なんだと!?宇宙人だからって…!」
「宇宙人関係ねえ!」
「じゃあチューリップさんだからって…!」
「言い直さなくていい!」
「なら、そこの効果音」
「なっ…!効果音じゃねえって何度も…!」

はっ?
ちょっと待てちょっと待て!

「い、今…誰が…」
「チューリップさんの後ろに立ってる寒そうな人」
「!!!?」

って事は…!!!

「貴様、そいつをどこから入れた」
「え、あ…えっ、と……」

ぎゃああああああああああああああああああああああっ!!



早くもピンチですよ。


(……………)
((む、無言の圧力…!))
((あの人も宇宙人…!?))

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100303 修正
100402 修正

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