「あの変態のせいで時間を食ってしまった」
「それはそうなんだけどよ、ガゼルが喧嘩売らなきゃよかったんじゃね?」
「おい、前から走ってくるのは貴様のチームメイトではないのか?」
「スルースキルがレベルアップしてんぞ」

でも確かに前から走ってくるのはレアンだ。なんか少し慌てた様子だな。あいつらのうち誰かが何かやったのか?

「何慌ててんだ、レアン」
「あ、バーン様にガゼル様」
「何かあったのか?」
「それが…さっき知らない女の子がバーン様のお部屋に入っていったのでグラン様に報告をしようと…」
「な、んだと…!?」
「おい、グランは止めとけ」
「え、そこ?」
「わかりました。ではウルビダ様あたりに」
「だああああ!誰にも言わなくていい!」
「ですがバーン様、雷門のスパイという可能性も」
「あいつは違う!」
「なぜ断言出来るのですか?」
「あ、そ、それはだな……………あいつにスパイの素質が全くないからだ」

また変な誤解されたらたまんねえからな。でもこれは嘘じゃねえよ。もしあんなのが天才スパイとかだったら俺、泣きたい。

「確かにな」
「…ガゼル様がそう仰るなら…」
「おい、なんでそこはガゼルなんだ。俺はお前らのキャプテンだろ」
「バーン様って意外と細かいんですね」
「そういう事じゃねえ!」
「では失礼します」
「ああ、ありがとう」
「人の話を聞け!」



スルースキル


(レアンお前もスルースキルとはな、練習メニュー倍に)
(バーン様煩いです)
(さっさと行くぞ)
(俺の立場って一体…!)


100819
この連載の方向性がわからなくなってきた。

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