「……………」
「……………」
ワープで基地へ戻ってきたはいいが、あいつはあの後からずっと俯いたまま。ショックが大きいのか、あいつはさっきから周りが見えていない。おまけにフラフラしている。そのせいでさっきから何度も壁に激突している。
「……………」
「……………」
「…………なあ、あいつ、大丈夫、じゃないよな…」
「それはそうだろう。家も家族も全く違うみたいだからな」
「…………家族が違う、か…。そりゃあ、嫌、だよな」
「…バーン、貴様はここの家族、父さんが嫌か?」
「んなわけねぇだろ!」
「…そうか。…私も同じだ」
「……………」
ガゼルがこんな事を聞くなんてな。あいつの事が心配だからか…?あいつの立場になって考えたからか…?
「だが私は、あの変態さえいなければこの家族は最高だと思うんだが…」
「ガゼルわるい、俺の考えすぎだったらしい」
「ん?何がだ?」
天然って恐ろしいな。
(あーあの変態を思い出したらイライラしてきた)
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100727 修正