ひとりぼっち


僕には君が必要なんだ。
その言葉に誘われて、わたしは彼と飛び出した。
世界に嫌われたわたしには、もう彼しかいなかった。
どこにいくのも何をするのも本当に自由で、誰にも何も言われないのもむしろ嬉しかった。
わたしにもあなたが必要なの。
そう伝えたかったけれど、言ってはいけない気がした。
でも、言わなくても伝わっているような気がした。
とても楽しくて幸せな空間。

目が覚めると、わたしは部屋に一人。
世界に嫌われたわたしには、必要としてくれる人なんかいなかった。



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[mokuji]



第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
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