のんすry/告白

つ どうもー、よろしくお願いします。

ぼ どうもどうもどうも〜!お願いしまーす!

つ 俺な、最近考えんねんけどな―

ぼ せやなあ、きっと二酸化炭素だけは植物の役に立ってる

つ いきなりやんや!何の応答!?

ぼ え、お前の存在意義。あー、でも俺が植物やったらお前の口から出たん吸いたないわー

つ 何言うてくれとんねん!ちゃんと光合成の役立ってるわ

ぼ あー、かわいそうな植物たち

つ どついたろか。
  ちゃうねんって。俺が考えてんのは、過去に戻ることができたらどうするって話

ぼ あれですね、先が見えない商売やってると現実から逃げたくなるっていう―

つ ちょっと待て。それ、俺がめっちゃ病んでるみたいやん。
  俺の未来には、夢と希望しかないわ(キメ顔)

ぼ うわっ、既に真っ暗。ってか、この先光が差す可能性消滅しろ

つ おい、さらっとひどいこという名や!
  もしも!もしもの話!お前やったらどうする?

ぼ えー、せやな。とりあえずお前とコンビ組まんわ

つ おーい、何言うてくれとんねん

ぼ まあね、学生時代には戻りたくないですわ

つ えー、なんでや。俺学生時代やわ、一番戻りたいん

ぼ えー、お前。だって、学生って。勉強しなあかんやーん。しかもいくら頑張ってもテストの順位とか低かったら怒られんねんで〜

つ まあな。けどさ、それ以外にさ、学生やからできたことってあったやん。順位が出るんもテストの結果だけじゃないやんか

ぼ あー!!なるほどね!!ようしましたねー、ランク付け。
  僕ら中学から一緒なんですけどね、せやな。お前盛り上がっとたな、男前ランキング

つ いや、逆やわ

ぼ あー。ブ男ランキング?
  お前上位にランクインしとったな、うえーい

つ 誰がじゃ!だいたい同級生の男見て盛り上がってるとか、俺男が好きやと思われるやろうが!
 
ぼ …うわっ、偏見かよ。同性愛の何が悪いんや!最低やな!謝れよ!

つ いきなりもともなこと言うなよ…。まあな、確かにさっきの発言は俺が悪かったわ

ぼ よく見ると顔も最低〜

つ それは俺に謝れ!

ぼ でもお前ブ男ランキングランクインは否定せえへんな

つ 段階!つっこみが追いつかんかっただけで、女子にちゃんとかっこいいって言われとったわ

ぼ …黙れや……

つ 静かにキレんなや、おいおい
  だから、ちゃうの!可愛い女子のランキング!ほら、可愛い子の話とかでよう騒いどったやん

ぼ あー、はいはい

つ そんで俺その時に好きやった子が1位に入っちゃってな、さすがに勇気出んくて告白できんかってん。
  ちょっとお前その子の役やってや、告白するから

ぼ …そういや最近俺わかめにハマっとん―

つ わかめいらん!ちょっとした俺のお願い聞いてくれや!

ぼ えー、だってそれ俺お前に告白されるってことやん。ストレスで禿げたらどうしてくれんねん!

つ どんだけストレスに感じてんねん。ええから、女の子の役やって!
  俺が告白すんのに呼び出すから!

ぼ うっす!

つ いきなりの体育会系やめっ

ぼ (女の子走り) 

つ 『ごめんね、明子ちゃん。いきなり呼び出して』

ぼ 『申し訳ないって思ってるんやったら帰っていい?』

つ 帰んな!何でそんなに冷たいねん!優しくして!

ぼ …あ、はい

つ 『ごめんね、明子ちゃん。いきなり呼び出して』

ぼ 『困りますね、ご予約は一週間前じゃないと―』

つ どこの受付嬢や!女子高生や!

ぼ …あ、はい

つ 『ごめんね、明子ちゃん。いきなり呼び出して』

ぼ 『うわっ、井上くんや。気持ち悪っ』

つ 何でそんな悪口言われなあかんねん!あとちゃんとやる気出せや!ちゃんとやれ!
  呼び出したら、そこで『どうしたん』って照れながら聞いてくんの!

ぼ おうおうっ、頭の中では女の子に優しくしてもらえて良かったですな

つ 余計なこと言うなや!ええから言うとおりにやれや!

ぼ …あ、はい

つ …もうええわ。ええから、やんで。
  『ごめんね、明子ちゃん。いきなり呼び出して』

ぼ 『ううん。それよりどうしたの?こんなとこに呼び出しちゃって〜。…でも本当は私にはわかっているのだかな。あっはっはっは!どうせ私に告白―…』
  (全身掻き毟る)

つ どんなきゃらやねんっ!って、まだ掻いとるし、どうしてん

ぼ いや、お前が告白するって考えたとたん…あー、これアレルギーやな。
  お前アレルギーやわ

つ ええから!俺アレルギーって何やねんっ!

ぼ 絶対この中にも俺以外のお前アレルギーおるわ〜

つ しばいたろか!
  だから、普通にどうしたのって聞くだけ

ぼ おうおうおう

つ 『ごめんね、明子ちゃん。いきなり呼び出して』

ぼ 『ううん。それよりどうしたの?ねー、本当どうなってるんだろうね、頭が』
  (傍らに男を侍らせ)

つ 告白に男連れてくんなや!しかも本人の前でそんなこと言うなや…傷つくやろ

ぼ はーい、皆さん聞きました?こいつすーぱーぽじ○ぃぶとかいう本出してるくせに今の発言。
  傷つくやろ?はああ?フウウワッショオオオイヤアアアアアアアアア―――、印税俺に寄付しろオオオオオイ!(裏声)

つ こっそりお前の欲望出すなや!というか全然進まんし!
  もうええから。俺が一人でやるから見といて!

ぼ おつかれっしたーーー!

つ いやいや、何で帰んねんって!

ぼ だって、お前が一人でやる、俺は見る。はい、俺やることなしー。いる意味なしー。
  あ、これってリストラ!?そういや、リストラといえばですね―
 
つ 話かえんなや!ええから見とけ!

ぼ はーいはいはいはい。絶対王政が続くのも今のうちやからな!(キレ気味)

つ そんな卑屈になんなや。まあええから見といて。
  『ごめんね、明子ちゃん。いきなり呼び出して。』
  『ううん。それよりー、井上君どうしたの?』
  『君に伝えたいんことがあるんだ』 
  『え?なになに?』
  『君は覚えているかな、あの二年前の入学式。僕はとっても綺麗な花を見つけたんだ』
  『へー、そうなんだ。どんな花なの?』
  『それはね、本当に綺麗な花なんだ。今でも僕の目の前で咲き誇ってる…そう、花っていうのは君のこと』
  『井上くん…』
  『ひとつお願いがあるんだ。どうか、僕だけの花になってくれないかい?』

ぼ (殴る)

つ おいいい!いきなりなんやねん!

ぼ これはー、俺の分。そして、これはー…この現場を見てしまった人全員の分。オラオラオラオラオラオラオラ― 
  
つ ちょっ、やめっ、しかもなんでジョジョ―

ぼ ひひっ

つ 何でいきなり嬉しそうやねん

ぼ だって俺ジョジョ好きやし

つ ここで関係ない話すんな!今ここで大事なんは俺の告白やろうが!

ぼ えー、どうせふられんのわかってんのに?

つ 何ふられるん前提にしてくれとんねん!どつくぞ

ぼ どつかれても前言は撤回しませんけど

つ なんでやねん!
  まあな、万が一ふられるとしても、ここまでかっこいいこと言って告白してんねんで?

ぼ せやな。お前次の日その告白の内容学校中に広まって女子から周囲8m強は遠ざかられるわ

つ いい加減にせえ。
  どうも、ありがとうございました

ぼ ありがとうございましたー



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のんすた○るさんには本当に辛い時期にお世話になったとしみじみに過去を思い出してしまいます
二人共好きなんですが、石田さん派なのです




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