一日目、二日目・・・先生のことを考えたり、見たりしながらではあったけれどなんとか問題なく無事に終わった。
結果としても結構な黒字にもなりクラス中、いや、学校中が盛り上がっている。
何かあるかって言われたら、あとから理さんが昔副担やってたクラスが主従喫茶だったらしいって聞いてびっくりしたことぐらいだけど。
その当時は売上2位だったらしいね。
まあこのクラスは残念ながらベスト3にもはいりはしなかったけれど。
『おっしゃーーー!これで打ち上げばばーんとしようぜ!!』
『賛成〜、カラオケでも行こうぜ!』
『そこは飯食いに行くだろ、ばーか』
『それより頑張った委員長胴上げでしょー!』
『そっか、よし名前おいでおいで!!』
それでもクラスメイトたちがここまで盛り上がってくれると嬉しくなる。
胴上げは予想外だったけれど。
委員長としての仕事は人並みだったかもしれなけれど、ここまでやってきて良かったと思う。
「それじゃあとの後夜祭は自由です、礼!」
『ありがとうございました!!』
気持ちよく終わった後で、最後の問題を残した私は駆け足で階段を上り、屋上の扉を勢いよく開けた。
「先生!!」
「・・・来たか」
先生の前まで走り抜けば、溜まってた疲れもきたのかくらっと体が揺れた。
それを先生が支えてもらい、力を踏ん張って立つ。
そして、軽く深呼吸して自分を落ち着かせる。
「この前私が聞かれたことですが。
私がずっと傍にいてと言ったら傍にいてくれますか、それもずっと」
「もちろんだ」
「今でも私のこと好きでいてくれていますか?」
「好きに決まってんだろ」
ここまで聞けば先生のことずっと信じ続けられる。
この先ずっとずっと。
「先生、別れてください」
「な、何言ってる・・・?」
「言葉の通りです」
今私はうまく笑えているだろうか。
先生のこと信じると決めて、泣きそうな顔をしていないだろうか。
先生の右目に映る自分は笑顔だと心の底から信じた。
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