今朝下駄箱を覗くと手紙が置いてあった。
うちの学校は外からは見えないのでよく手紙やら入れてくる生徒がいたりする。
まあそれは小十郎、理、俺も経験したlove letterだったりもするんだが。
ちなみに本命からはまだない。

あとから他の奴に見られても仕方がないので誰もいない職員室の自分の席に座り、手紙を開く。


「っ、kittenか!?」

よく見れば見覚えのある字。
だが気を遣ってか、名前はどこに書かれていない。

だがたった一言書かれていた。

『You have been the only one for me.』
(私にとって、あなたはずっと特別な人なんです。)

ああ、もう。
何で直接言わない。

直接言われたら俺もそろそろもたないかもしれない気がするが。
らしくねえほど、自分が凄く喜んでいる。

今の顔を小十郎に見られたら心配されるだろうな。
それにしても、手紙にするってことはまだ避ける気ではあるんだろうが。


名前が俺を避けだしたのは、夏休みの盆明けか。

いつまで待てば元に戻るのだろう。
どうすれば早く元に戻るのだろう。

早く戻れ。
何もかも。



  


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