覚悟しとけと言われた合宿がとうとうやってきた。




場所は伊達先生が学生時代から恒例だという伊達家の別荘。
そんなところとか見てるとほんとに私何ボンボンに手出してるんだろとか思うけど。
まあ、この際何も気にしない。


着いたとたんに荷物を置いて集合の時間に道場に集まってみたけれど誰もいなかった。
言われた時間と一緒なのに。
先輩たちは準備に時間がかかるからとか言ってたけど男子の方が時間がそんなにかかるとは思わないし。



たるんどるなあ・・・。




「kitten?」
「あら、伊達先生・・・」

やっと誰か来たと思えば伊達先生。
生徒は相変わらずたるんどるなあ・・・。

「他の奴等は?」
「女子の先輩は時間が掛かると」
「他の男どもは、ったくたるんでやがる。
 仕方ねえな・・・ついたばっかだし休憩いれる」


伊達先生はそう言うと各階に連絡を入れられる放送器具で連絡していた。
もうこの家何でもありだな。


「kittenも休んどけよ」
「私は大丈夫ですから。
 戻るのも面倒なので素振りでもしときます」
「同級生いねえもんな」
「いえ、先輩が嫌だとかそういう訳じゃなくてせっかくここまで来たわけですし、こんなきれいで広い所なんてそうそう来れませんし」
「アンタ馬鹿か?
 俺に頼めばいつでも来れんだろうが」




言ってしまえばそうだけれどどちらにせよ時間がもったいない。
私だって体力有り余ってるし。
疲れてたら眠りに落ちやすいし。


他の人に迷惑掛けてないしいい・・・よね。
とか思ってたけど私のせいで残っちゃった先生。


「先生・・・私一人でも大丈夫ですよ?」
「俺が相手してやるから。
 今までの成果見せてみろ、どうせ後々面倒なことが開催されるからな」
「え?」
「いいから。
 Are you ready?」


そう言って竹刀を持った先生は私の対面に立った。
この際先生に好意に甘えてしまおう。
体力十分だった私は先生に全力で向かっていった。





  


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