式の後はお祝いみたいのがされて知り合いがいない私はしばらく伊達先生のところに戻るのも何か嫌で斎藤先生のそばにいたんだけれだも、挨拶してくるねと言われてしまい、一人になった私は伊達先生の所に戻った。

「やっと戻ってきたか」
「是非も無しです・・・。
 それで、その様子だと大丈夫そうですね」
「猿にさんざんからかわれたからな、もう大丈夫だ。
 kittenもいるしな」
「それは何よりです」

しみじみとなって先生はワインを片手に私はジュースを片手に持ってしばらく話していたらまた幸村さんたちが来た。

「政宗どのお〜・・・うおおおおお」

随分赤くなってると思ったら酔っぱらったらしい。
幸村さんが伊達先生に凄き勢いで絡んでる。

「旦那、竜の旦那に久々に会えてうれしいみたいだね〜。
 という訳であとよろしく!
 名前ちゃん、俺様とちょっとお話しない?」
「え、あ、はい」

伊達先生が幸村さんに掴まってしまえば私は暇になる訳なので丁度いいやと思って付いて行った。


「そういや、結局名前ちゃんは竜の旦那とどんな関係なの?」
「どうって・・・ただの教え子なんですけどね」
「え、教え子って・・・今高校生!?」
「高1です」

まだそんな若いんだというように驚いてみせる佐助さん。
これは失礼なんじゃないのかな。

「いやー、落ち着いてるね」
「そうですかね?」
「それにしても竜の旦那まで生徒に手出しちゃうとはね」
「いえ、別に手出されてませんよ。
 何したかって言われても片倉先生のご飯ごちそうになっただけですし」

たしかに抱きしめられるのは予想外のことだったけど。
それ以外のことはまったくもって普通だ。

「ちなみにね理先生と鬼の旦那・・・ああ、元親ね、教師と生徒だったんだよ。
 まあ二人はまず幼馴染っていう関係があったけどね」
「でもゴールインで幸せそうで何よりです」
「名前ちゃんもああいうウエディングドレス着たい?」

まあ女の子だし、憧れたりはするだろう。
先生着てるの見てて凄い幸せそうだし。

「結婚に憧れたりはしますね。
 好きな人と結ばれるってことですから」
「そっかー、俺様が着せてあげようか?」
「な・・・」
「なーんてね。
 今なら竜の旦那が着せてくれそうだしね。
 結婚式に俺様も呼んでね」

いやいや、私と伊達先生なんてどんな組み合わせだ。
ありえなさすぎる。
ある訳ない。

「先生にはもっといい人が現れますからね」
「俺様二人はお似合いだと思うけどな〜」

そんなことをおどけた様に言ってみせるから私は何も言えなかった。

「佐助さんって喰えない人ってよく言われません?」
「ん、よくわかったね。
 まあ俺様人に喰われるより喰う方がいいからね」
「らしいですね・・・っとそろそろ先生が限界みたいですよ。
 幸村さん眠っちゃったみたいです」
「あらら、じゃあ俺様行くねじゃねー」

手を振って幸村さんのところに戻る佐助さん。
しばらく先生に怒鳴られていた。
そして入れ替わりように今度はこちらに先生が来た。

「あいつと何話してたんだ?」
「結婚っていいですねって」
「kittenも女子だな」
「はい、意外にも私女の子らしかったですよ」

ぶっちゃけ中学生まで私女子力皆無だし。
乙女心とかそんなものいるの?みたいな考えだった。
ひどいときは何それ喰えるの?みたいな状態だった。

「思春期なんでしょうね・・・まったく嫌になります」
「それを経て大人になっていくんだろうが」
「大人になったら大人になったで大変でしょうけど。
 就職とか婚期とか・・・」
「婚期とか今もう気にしてんのか?」
「先生見てて私結婚できるのかなとか不安になっちゃいましたよ」

だってあんなに綺麗にドレスを着こなせる自信がないもん。
今でさえドレスに着られてるって感じがしてるのに。

「いざとなったら俺が面倒見てやろうか?」
「どこまで生徒の将来気にしてるんですか、そんなことばっかり言ってたら学校の女子皆が勘違いしちゃいますよ。
 ま、剣道部に迷惑かけないならいいですけどね」
「こんなことkittenにしか言ってないがな」
「私なら勘違いしないとでも?」
「kittenなら勘違いしてくれたっていいなって」

何でこの人は簡単にこんなことを言えるんだろうね。
そういうとこほんと恨めしい。




  


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