元親の目はもう既に飢えている獣のようだった。
そんな獣の前に映る私はただの獲物なんだろう。

「それでも、拒否権くらいは」
「名前、もう契約はなった」
「うっ・・・・・・」

つまり今更拒否権はないから拒否はするな、そう言うことだろう。
それでもこのまま何も言わずに受け入れていくのは女としても嫌だ。

そんなことを思ってた時だった。
元親が私を抱きかかた。

「ちょっ、何?何なの?」
「こういうとこでヤってたら痛いだろうが、初めてなんだしな」

そう言って私を抱きかかえたまま、寝室へと連れて行った。
ベッドなのでそのまま体を倒された。
今になって布団にしなかった自分を恨めしく思ってしまう。
今更仕方ないかと開き直り、元親に向き直る。

「初めてか?」
「・・・初めてな訳じゃない、けど」
「けど?」
「何もない」

そんな経験がなかったわけではない。
あったといえばあった。
だからと言って多い訳でもない。
たぶん私は世の中の女の子の平均ちょい低めぐらいだと思う。
だけど・・・決まって記憶がなかった。

「んな強張んな、優しくしてやっから」

そう微笑んだ元親は私の服を手際よく脱がせていった。
そして、反射的に手で体を隠そうとするが手を取られ口付けを落とされ、私の中のタカが外れそうになってきた。
自分の服も脱ぎ捨てると、私に引き締まった体躯を見せた。


「何で私なのよ、経験豊富そうな女のとこ行けば良かったのに」
「選んだ理由なんてわからねえよ、だから不安がるな」

私を宥めるような言葉を言いながら片方の手で胸を弄び、もう片方の手で秘部を撫でた。
同時に二つの場所から流れる刺激によって声が出そうになるが、このまま出してしまうのも嫌で口を手で塞いだ。
そのせいなのか、刺激はさらに強くなっていき揉まれていた胸はとうとう嘗めあげられた。
基本的に体に何かされると敏感なタチなのでとうとう声を上げてしまった。

「やっ、ふんっ」
「ここも勃ってきてるぜ、無理すんな感じてんだろ」
「感じてなんか・・・ひゃあ」

秘部から流れ出た愛液をももに感じた瞬間そこを吸われ私にはもう声を抑えられなくなってきた。
元親の指は奥に入り、指がくるっと中で回って上下に動き始めたのがわかった。
時間が経つにつれ、指は一本から二本と数が増した。

「もと、ちかっ、もう、あっ」
「名前こんだけ濡れてんだ、もういいよなっ」
「え、そんなっ」

耳元でいいだろ、と再び確認する甘い声が聞こえると大きく膨らんだ元親の雄が見えた。
それはもう指二本とか、そんなのと比べ物にならないくらいの大きさだ。

「無理、そんなおっきいの無理っ」
「無理じゃねえから」

そう言うと元親は秘部に雄を宛がい、私の腰に手を回し、中に入れてきた。
経験が豊富ではない私には元親の大きさのものなど簡単に入る大きさではない。

ぐっと入ってくるにつれてます痛み。
痛いとは知っていたけどここまで痛いものなのかなんて知らなかった。

「いたっ、痛いっ」
「っと、ほんとに初めてじゃねえんだよな?」
「ん、でも記憶ないのっ」
「・・・仕方ねえ奴だな、ったく」

元親は秘部から雄を引き抜いた。
達していないし、まだ雄は大きいまま。

「元親?」
「血出てんじゃねえかよ」

元親はひとつ溜息をついて私の濡れた秘部を舐めた。
その舌の刺激に腰が疼くがヒリとした感覚があった。

「あ、ああ、駄目っ」
「イっちまえ」
「んあっ」

結局私は一人で達してしまった。
でもそれだけでも元親にとっては食事となるらしい。

「早く寝ろよ」

そう優しく笑って口付けた元親は部屋に私を残して何処かに行った。
疲労がたまってた私は元親を追いかけようともせず、眠りに落ちてしまった。




  


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