名前を呼ばれるだけで体温が更に上がった気がする。
そして、鼓動が早くなった気がする。


何だかんだで初めての時以外そんなに緊張したことはなかった。
今だって緊張はしていないつもり。
だけど。
たぶん、すごくもどかしく思ってる。


「そんなに俺のが欲しいか?」
「へ!?」
「さっきから催促するような目ばっかしやがって。
 まあでもなかなか可愛いもんじゃねえの・・・ちゃんと濡れて待ってるようだしよ、足開いてみろ」
「・・・・・・っ」
「いい子だ」


求めても、足まで開くとは自分でも思っていなかった。
だけど、元親の『いい子だ』という甘い声が頭の中で響いてこれ以上何も考えられなくなった。


「力むなよ」
「ん・・・はうっ、あ、あぁ、あ、ちかっ、もとちかっ」
「はっ、なかなか締め付けるようになったじゃねえの、気持ちいいぜ。
 名前も気持ちいいだろう」
「うんっ、気持ち、いいよ・・・はっ、あん」
「本当ここまで素直になるたあな?」


普段の何倍も素直になっているせいなのか、元親の上機嫌な声が聞こえる。
そして、その声に私までもが嬉しくなって興奮する。




「お願い、めちゃくちゃにしてっ、奥・・突いて・・・」
「わかってるって、ちゃんと限界まで感じさせてやる」



明日仕事だと思いながら、この記憶がなくなればだと思う。
元親の別れか、私の人生の別れ・・・どちらか選ばなければならない。
タイムリミットは近かった。







  


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