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「理、やっぱり俺の思った通りだっただろ?」

元親はそう言って笑った。
良かった、私の見たかった元親の笑顔だ。

「さすが元親だ。
 こんな私でも・・・迎えてくれる、さすが長曾我部軍だ」
「だろ?
 でもな、これまでのお前があったからでもあるぜ、自信持て」
「それでもやっぱり元親の存在が大きいよ」
「んなことねえって、な、理?」
「そこまで言われると私が恥ずかしいっていうかー・・・」


「あの、孫八・・・?」

「お、おう、何だ?」
「お前否定しながらももうそれ嫁の位置の会話じゃねえか?」
「はあ?何言ってやがる。
 私と元親は主と軍師の仲だ、それ以外は何もねえよ」
「でも、元親様は先程嫁に迎えると」
「こんな身分も何もないような女を此処に迎える気ですか、貴方方は?」

身分など関係なしに一斉に仲を問われた。
ぶっちゃけ幼馴染という点もあるが普通は主従だ。

まず恋仲にいることは一切ないのだから大丈夫だろう。
だというのいに・・・。


「元親様、この際はっきりしてくだされっ」
「結局俺にくんだな」
「おう、元親はっきり言ってやれよ・・・ただしよく考えて」

「理、俺と祝言を上げてくれねえか」
「ほ、本気か?」
「お前しか考えらんねえ」
「でも、私は側室取ったりした時点で嫉妬めちゃくちゃすると思うぞ」
「側室なんて取らねえ」
「でも、嫉妬してばっかでお前がしてないと逆に私が怒るなんてことも起こるかもしれえぞ」
「俺実はお前が重たちに話してる時点で嫉妬してる」

どうしよう・・・。
断れる理由がもう見つからない。
というか、最後の元親・・・そんなかわいい奴だったのかという衝撃があったんだけど。
ちなみに、後ろで重たちが

『アニキ、すいやせんっしたー!
 俺ら知らなかったから・・・・・・』

というように必死で元親に向かって謝っている。
別に悪くないと思うぞー。


「俺のこと嫌いか?」
「大好きだ」
「男としてか?」
「私は一般的に恋と言われる感情がわからない」
「接吻されたとき胸が苦しくなったか?」
「っ、な、何を思い出せやがるっ」

瞬間元親が二ィと笑った。

「決まりだ、理は俺と結ばれる」

『うおおおおおお、アニキイイイイイイイイイイイイイイイイイイ』
『ああ、やっとやっと・・・』

私たち二人は大歓声に包まれてしまった。




  


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